固定概念ほど無駄なものは無いと言うことを感じた経験
信用金庫営業マンのサラメンです
「信金サラメン」というチャンネル名でYouTubeをやってます!!!
信用金庫営業マンの多くは、固定概念を持ってます。
この社長は借入してくれない等々、、、
この考え方は危険だし、
これは絶対捨てなきゃいけない。
信用金庫で営業係になってからの経験談です。
上司が毎月必ず訪問している企業へ、代わりに訪問する機会がありました。
上司「サラメン、忙しいから◯◯さんに行ってきてくれる?」
サラメン「わかりました。割引もらってくるんですよね?」
上司「そうそう。あそこは割引以外やらないから。よろしく!」
※割引=手形割引
上司に依頼された時、物凄い違和感を感じました。
「割引以外やらないから。」
と決め付けていたんです。
この時、なぜ割引以外やらないか聞いてみたところ、
「借りる必要無いし、割引も付き合いだからさ。」
と言われたんですね。
そうなんだ。と思いつつ、一応決算書を眺めてから訪問することに。
訪問して手形を預かった後に、ふと証券会社のカレンダーがあることに気付き、社長に質問してみたんですね。
サラメン「社長、株式投資やってるんですか?」
社長「あれ?何で知ってるの?」
サラメン「壁に証券会社のカレンダーがあるので、やってるのかなと思いまして。」
社長「なるほどね。銀行に預けても金利付かないからね。配当あるし。」
サラメン「ということは、結構大きい金額を運用しているんですね。」
社長「まあね。ただ、持ってるお金はほとんど入れたから、もう増えないよ。」
この時、あることが頭に浮かびました。
訪問前に見た決算書で、借入金の欄に注目していたんですが、
社長は会社に5,000万円もの貸付をしていました。
さらに、会社の預金額も物凄い金額になっていたので、質問をしてみたんですね。
サラメン「社長、会社に貸してるお金返してもらって追加投資しないんですか?」
社長「分かっているけど、何があるか分からないからやってないな。」
ここで、会社は社長に利息を払っていることを思い出して、さらに質問しました。
サラメン「社長に対して利息払ってるなら、借入先を変えても同じだと思うので、運転資金として借入しませんか?社長の手元に現金が戻ってくるので、より大きな配当金がもらえるようになりますよ。それに、他者からの借入にすれば、固定化した借入金も減らしていくきっかけになるのでは?」
社長「そんなことできるなら、頼むよ。」
そんなことが、できるんです!
支店に戻り、上司に報告すると物凄く驚かれました。
上司「本当か!?何で借りるんだ?」
サラメン「代表者借入の清算です。優良先で全く問題無い企業ですし、社長は株式投資をやっているのですが、以前から追加投資できずに悩んでいたみたいです。社長が株式投資やってたのってご存知でしたか?」
上司「いや、初めて知ったな。前から代表者借入の清算は推していたけど、、、」
サラメン「では、社長個人が投資するために清算するのは問題無いですよね。すぐに書類準備して申込受けてきます。」
※優良先であれば、資金使途は大した問題では無いです。
結果的に、借入清算資金として融資実行に至りました。
何が言いたいかと言うと、これまで融資できなかったのは、この会社が借入しないと言う固定概念があったことが原因だと思います。
また、これまでの担当者が株式投資について関心が無く、社長と株式投資について話をしたことが無いと言うことにも原因があると思いました。
今回の事例は実際に体験したことの一例に過ぎません。
たまたまサラメンが株式投資をやっていたこと
たまたま上司の代わりに訪問したこと
たまたま証券会社のカレンダーに目が止まったこと
このように、たまたまが重なっただけですが、サラメンが代わりに行かなかったら代表者借入は固定化されたままだったと思うと恐ろしい、、、
ここでは自慢をしたいのではなく、単に、固定概念があると気付かないことがあると言うことを伝えたいのです。
与えられた情報だけを鵜呑みにしていては、良い結果が出ないと言う良い例ですね。
信用金庫で働く営業マンの仲間たちにはぜひ、固定概念を無くしてもらって、中小企業を支える同志として、これからも切磋琢磨しながらが一緒に頑張っていきたいと思っています。
結論、
固定概念があると、営業力は落ちます。
あと、金融機関で働く営業マンたちが株式投資をやっていないと言うケースが多いのを知って驚きました。
おつぴよ